Vladimir Nabokov’s “Man and Things” and The New Yorker

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日本では「高級紙」と呼ばれているらしいThe New Yorkerのメールマガジンは、最新記事だけでなく、ときおり過去記事のアーカイヴからピックアップしたものも混ぜて紹介してくれる。たまにひとりの書き手及びその代表的な記事だけを紹介するメールなども送ってくる(しかもそれが何十年も前のルポだったりする)ので、最初はライターという職業にこんなにもリスペクトのある媒体が存在するのかと驚かされた。しかしそういうメールマガジンを受け取り続けていると、だんだんと慣れてきて、これくらいやらないとね、などと思い始めてしまうから贅沢。

しかし先日のメールマガジンにナボコフのテキストがあったのにはさすがに目を疑った。Page-Turnerという、最近の出版物がらみの記事カテゴリがThe New Yorkerの中にあり、ナボコフのテキストもここにカテゴライズされる。読んでみればアメリカで今月出版された、エッセイやレビューなどをまとめたThink, Write, Speakからの抜粋だとわかるものの、トランプの弾劾裁判についての記事と並んでナボコフが写真付きで紹介されているのは何というか、時空を折りたたんでしまったような、一種奇妙な味わいがある。そして読んでみると、この並列こそが編集というものかもしれない、という実感が出てくるからすごい。実際このテキストは、視点、語り口がいかにもナボコフ的でありながら、The New Yorkerの読み物カテゴリに入っていてもおかしくないような身近なテーマを扱っているので、すんなりと画面上で読めてしまう。ホントに恐れ入りました、という感じなのだ。確かにこのレベルの雑誌/新聞は日本にはない。あったら教えてほしいくらい。

The New YorkerはWeb版と紙版がバンドルで購読でき、多少タイムラグはあるが日本にもきちんと郵送で紙版を送ってきてくれる。使われている紙はぺらぺらだが、手にして読み続けても疲れない重さとも言える。今購読するとトートバッグがもらえる(到着までかなり時間がかかる上、縫製がかなり微妙だが)。手元にあれば意外と読む習慣がつくから、おすすめです。